キッチンシンクの排水口には食品くずや油をはじめとして、様々なものが流れていきます。
中には長い時間をかけて排水管の中で固まり、つまりを発生させる場合があります。
当社は流し台の交換、キッチンリフォーム以外にも、水漏れや排水つまりといったキッチンで発生した水回りのトラブルにも対応しており、キッチンシンクの排水つまりの対応経験も豊富です。
このページでは、キッチンシンクの排水つまりが発生する原因から、つまりが発生した時に自分でできる応急対応、そして、当社が実際に対応したキッチンシンクの排水つまりの事例を紹介いたします。
キッチンシンクの排水管はどうしてつまる?
キッチンシンクの排水口には、水と一緒に様々なものが流れていきます。食べかすや野菜くずやお皿を洗った洗剤、ラーメンのスープ、油やペットボトルのボトルキャップなど。その中で最もつまりの原因になりやすいのが、油です。
あちこちの水道局でも「油を直接下水に流さないでください」と注意喚起をするほど、油は排水管のつまりの原因になっています。(引用:油の処理について 油・断・快適!下水道(東京水道局))
油が排水管をつまらせるまでの流れを説明します。最初、流れた油は排水管の表面に付着し、冷えて固まります。固まった油には雪だるま式に油が重なり、さらに食べかす、洗剤カスといった固形物が付着、その上にまた油、固形物、油……と、油の層は塊となって排水管の中で大きくなります。油の塊が大きくなると、排水管が油の塊にふさがれて細くなって流れが悪くなり、最後は水が一切流れなくなってしまいます。
排水管につまるほど自分は油を流していない。と思う方もいるかもしれませんが、食器についた油や、フライパンをキッチンペーパーで拭った際に表面に残った油といったわずかな量の油でも10年、20年と長い時間の積み重ねで油の塊ができてしまいます。
排水管がつまった時に自分でできる初期対応
油によって排水管がつまってしまう前に、自分でできることはあるでしょうか。
いくつかのサイトによると、流れが悪くなった状態であれば大量のお湯を流す、薬剤を排水管に流す、といった方法でつまりが改善すると記載されていました。ですが、当社の経験からお話すると、お湯や薬剤を排水管に流すことでつまりが改善する可能性は高くはないと思っています。効果が見込める改善方法として挙げられる方法は、トイレのつまりを直す道具として使われることが多いラバーカップを使う方法です。
(ラバーカップ、通称:スッポン、吸盤、など)
※トイレ用のものを使うのであれば、一度表面を洗った上でアルコール消毒を行ってください。
ラバーカップを使った初期対応
1.排水口にセットされているカゴや椀を外してシンクにすこしだけ水を溜め、排水口にラバーカップを当てる。
2.ラバーカップのお椀部分を排水口に押し込む。
3.棒部分を持ち上下に動かす。油の塊が押し流されていれば、ラバーカップを外した時に水の流れが改善されています。
注意事項として、ラバーカップはつまりの原因である油の塊を排水管から押し流すことでつまりを改善します。ラバーカップの押し流す力以上に油の塊が排水管でつまっていると、ラバーカップを使っても油の塊が押し流せなくなり、排水管が完全につまる恐れがあります。
もしラバーカップを使用しても改善しない場合は、直ちに専門の水道修理業者に修理を依頼してください。
水道修理業者では排水管の洗浄に高圧洗浄機やワイヤーブラシといった専用の道具を使って、油の塊を直接砕いて取り除きます。
川口市でキッチンシンクの水が流れない排水つまりを高圧洗浄で対応した事例
ここからは当社の対応した事例の中で、キッチンシンクの排水つまりを高圧洗浄で対応した事例をご紹介します。
新規お客様からのお問い合わせ内容
川口市の築18年のマンションにお住まいの新規お客様より「キッチンシンクの排水が完全に流れなくなった」とお問い合わせがありました。
詳しく話を聞いてみると「1か月前くらいから水が流れにくくなったことに気づいた。その時は排水口にぬめりでもついたのだろうと思い、排水口をきれいにしてみた。そうしたら多少良くなったので直ったものと思っていた。今日、急にシンクの排水口がつまって全く水が流れなくなってしまった」とこれまでの経緯をお話頂き「すぐにでも来て何とかしてほしい」とのことでした。
訪問から見積もり、申し込みまで
急ぎお客様のお宅へ向かい、問題のキッチンシンクを確認します。電話の通りシンクには水が溜まっており、水を流して見ても流れていないことがわかります。詳細に点検を行ってから、お客様にシンクの排水管が油の塊によってつまっている可能性が高いことや、排水管を高圧洗浄することでつまりが改善する可能性が高いことをお伝えし、お見積りを作成しました。
お客様は「今日の夕食を作れないのは困る」と、見積もりを確認してすぐにお申し込み頂きました。
当社の対応
お申し込みを頂き、早速作業に取り掛かります。高圧洗浄機のホースを排水管に挿しこんで洗浄を開始しました。しばらくすると排水管をつませていた油の塊が砕けたらしく、キッチンシンクにたまっていた水が抜けていきました。
ホースを排水管から外し、水をしばらく流してつまりが残っているかどうかの確認をお客様と一緒に行いました。水はキッチンシンクに溜まることはなく、つまりがないことが確認できたので、無事作業完了となりました。
お客様の感想
作業の一部始終を見ていたお客様は「その日の内に来てくれて本当に良かった。このままシンクがつまったままだったらと心配しました」とつまりが早く解消したことを喜んでいただいた様子でした。
おわりに
ここまで、キッチンシンクの排水管つまりと当社が対応したつまりの事例について紹介しました。
キッチンシンクの排水管がつまってしまうと、日常生活に大きな支障が出てしまいかねません。
油の塊を作らない普段のお手入れも大切ですが、つまった時の対策を覚えておくことや、いざという時に頼むことができる専門の修理業者を探して相談・問い合わせができるようにしておくことも、対策といえるでしょう。