夏にキッチンシンクの排水口周りの掃除をさぼっていると、排水口のゴミ受けやトラップ付近にぬめりが溜まって水の流れが悪くなることがあります。このように手の届く場所であれば直接洗ってしまえばぬめりは取れて流れは再びスムーズになります。
ですが手の届かないような場所、例えば排水トラップの先の排水管はどうでしょう。普段使いの掃除用品では、排水管を掃除することは簡単ではありませんし、つまりで水が流れなくなる状態はプロでもないと簡単には解消できません。
専門の修理業者であれば、つまりを解消するための複数の道具を持っているので、その場にあった最適な修理方法をご提案し、最適な修理ができるでしょう。
このページでは、当社が多く使用する道具と実際の修理事例をご紹介します。
当社で台所シンクのつまりを解消する際に使う道具
当社の経験から、キッチンの台所排水で発生するつまりの原因は多くの場合、油の塊によって発生しています。排水口から流れた油が排水管に付着し、さらに油や食べ物のかけらを巻き込んで塊となってつまりを引き起こすのです。
当社ではこのような詰まりに対して、以下のような道具を使ってつまりの解消を図っています。
1.:圧縮空気式手動ポンプ
圧縮空気式手動ポンプとは、空気圧を使ってつまりを押し流す工具です。
排水口に圧縮空気式手動ポンプを差し込んで、作業をすることで、つまっている塊を押し流します。
大がかりな準備がない分、比較的安価に済むことが多いですが、詰まっている部分を押し流しているだけともいえるので、油の塊をすべて取り除くことまでは難しいです。
2.:トーラー
トーラーとは、繋がっているワイヤー式工具です。もちろん、ただ回転させるだけではなく、ワイヤーの先端には先の太い針金がついており、ワイヤーを回転させることで油の塊を砕くことでつまりを解消する道具です。直接ワイヤーを差し込んで塊を砕くトーラーですが、管の直径が大きくなると塊は砕きにくくなります。
3.:高圧洗浄
高圧洗浄とは、排水管の中にパイプ洗浄用の高圧ホースを差し込み、そこから高圧の水を放出して油の塊をはがす方法です。3つの道具の中では最も広範囲の油の塊や塊になる前の油汚れも取り除くことができます。しかし、排水管が老朽化していると水の勢いに排水管が耐えられず、排水管が破損して水漏れするおそれがあるため、高圧洗浄できない場合があります。
このように、道具にもそれぞれに向き不向きがあるので、当社でも最適な道具を使い分けてつまりの修理にあたっています。
圧縮空気式手動ポンプを使用した川越市の台所シンクつまり修理事例
川越市のマンションにお住まいのお客様より、お電話にて修理のご依頼を頂きました。
詳細を伺ったところ「普段あまりキッチンのシンクを掃除していなくてこの間排水のゴミ受けに食べ物やぬめりが溜まって水の流れが溜まりがちだったので、重い腰をあげてゴミ受けとついでに排水トラップを掃除しようとゴミ受けを外してみた。そうすると水が流れなくなっていた。排水トラップとゴミ受けを念入りに掃除しても、シンクに溜まった水は流れなくて、不安になって連絡した」とのことでした。
お手入れがしやすいゴミ受け皿や排水トラップではなく、その奥でつまりが発生してしまうと、突然のことでパニックにもなりますし
とてもお困りの中、当社へお問い合わせくださったのだと思いました。
お問い合わせを頂いたその日の内に、川越市のお客様のお宅まで向かいます。
早速つまりの発生した台所シンクを目視にて点検すると、取り外された排水トラップ内のパーツとゴミ受けの皿、水位の下がっていない台所シンクがあり、つまっていることが確認できました。
目視での点検を終えた後、お客様に作業の内容をご説明します。お客様の不安そうな顔も、説明を受けている間落ち着いてきたように見受けられました。当社が作成した見積もりを確認したお客様より「これでお願いします」と納得の上、お申し込みを頂きましたので作業に入りました。
最初はつまりを押し流して解消する道具を使って、作業します。
道具を台所シンクの排水管に差し込んで、数分間作業すると、つまりが抜けたような感覚がありました。
排水管から道具を抜くと、排水口から勢いよく水が抜け、つまりは解消しました。
その後、水をしばらく流してみてもつまりが再発することはなかったので、以上で工事完了となりました。お客様も「自分1人ではどうしていいか途方に暮れていました。プロにお任せして良かったです」と思った以上に早く解決できたことを喜んでいただいたようでした。
道具を揃える前に、つまりのプロまでご相談を
ここまで、当社の使用しているつまりを解消するための道具やそれを使ってつまりを解消した実例を紹介しました。普段の生活で触らない場所で発生したつまりを解消するには、専門の道具が必要になります。
専門の道具を買って自分でやってみることもできますが、排水管のつまりは道具がそろうのを待ってくれません。
水回りのトラブルは、経験豊富なプロに任せたほうが結果的に早く済むかもしれませんので、トラブルが発生した際にはぜひ、当社までお問い合わせください。