このページでは流し台下の収納内に水漏れがした事例をご紹介しています。
水漏れの原因となったのはシンクに穴が開いたことでした。
ステンレスのシンクになぜ穴が開くのか? 納得の説明はこのすぐ下に書いてあります。
流し台シンクのステンレスの素材
一般的な流し台の素材はSUS403と記載されるマルテンサイト系ステンレス鋼です。
ステンレスは錆びない、または錆びにくいと言われていますので、シンクも錆びないと勘違いされがちですがマルテンサイト系ステンレス鋼の主成分はFe(鉄)なので、錆びることがあるのです。
SUS規格には400系と300系があり、400系のSUS403は磁石が着きます。
しかし金額的に高級なSUS304素材の流し台シンクは磁石が着かないそうです。
シンク下に水漏れがする原因
新規のお客様より流し台シンク下の収納内に水漏れがしているので見てほしいと連絡をいただいた。
早速お伺いして、まずは点検をしたところ下の画像のようにシンクの排水口に穴が開いていることが分かりました。
排水トラップを取り外すとステンレス板に小さな穴が複数ありました。
建築後年数が17年のマンションで、これまでに排水口のパッキンを交換したことはないそうです。
排水トラップを見ると外観からも接続部が錆びていることが分かるので、以前から錆が広がっていたようです。
水漏れの応急処置とお見積もり
ステンレス部に穴が開いた場合の対処法としては次の3つがあります。
(1)穴が開いている流し台本体のみを交換する
(2)流し台本体とコンロ台をセットで交換する
(3)上部の吊戸棚などを含めてキッチン全体を交換する
お客様に(1)~(3)のお見積もり概算金額をお伝えしてお考えを聞くと、上部収納の吊戸棚と似た色の流し台があるのであれば、吊戸棚とレンジフードはそのままで、下だけを交換したいとご希望でした。
今回は(2)の流し台とコンロ台をセットで交換する内容でお見積もりを作成することになりました。
上部の吊戸棚と色調が合うように、ブラウン系の木目製品でお見積もりをします。
お見積もりをメールでお送りしてすぐにお申込みを頂いたので、流し台とコンロ台を取り寄せて交換をさせていただきました。
お申込みを頂いた流し台等が入荷するまでもキッチンが使えるように下記のようにコーキングで応急処置をしておきました。
1週間くらいであればコーキングで水漏れを止めることが可能です。
ご注文から4日目に流し台とコンロ台が入荷して、その翌日に交換が完了しました。
流し台のメンテナンス
水回り製品の多くはメンテナンスをしながら使うことで、水漏れや破損のリスクを減らすことができます。
特にパッキンや消耗品が使用されている水回り設備は10年に一度を目安にパッキンや消耗品を交換するだけでトラブルを回避できることが少なくありません。
今回、ご対応をさせていただいた流し台であれば、排水口に使用されているパッキンを10年目安に交換しておくことで、錆びによる穴は回避できた可能性がありました。
排水口に穴が開くことは珍しいことではなく、使用年数12年から25年の流し台でよくある事例です。
当社は流し台のメンテナンスに積極的に取り組んでいる業者です。流し台交換のご相談やメンテナンスのご相談は無料対応していますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。